答申


日本昆虫学会会長

内藤親彦殿

2001年8月31日

電子化推進委員会

委員長 金沢 至
委員 伊東憲正 大原昌宏 紙谷聡志 沢田佳久 中谷至伸

 内藤会長から当委員会に諮問された事項について、以下のように答申する。

1.ホームページの充実

 これまでのシステムに加えて、日本昆虫学会の独自ドメインの取得とレンタルサーバの使用を提案し、その予算化を答申する。WWWサーバ上のCGIとSSIプログラム、WWWデータベースがうまく動き、メーリングリスト機能が使えるサーバが望ましい。会員向けページの中に掲示板、検索システムを設け、パスワードを入力することで、会員のみが閲覧・書き込み・検索ができるようにする。
 各委員会の報告が即座に掲載されるように、各委員長の公的なメールは、ホームページ管理者へ同報することを義務づける。また、各委員長はホームページの各委員会報告に責任を負い、定期的にチェックすべきである。

2.学会情報などのIT化

1)ニュースレター

 事務連絡、会規、学会大会案内やプログラム等を電子メールにより会員に送るシステムは、メーリングリスト機能を使えば可能と思われる。1のレンタルサーバか、あまりふさわしくないが、フリーのメーリングリストサーバ(広告が入る)を使うことを提案する。

2)名簿管理

 名簿管理と名簿印刷・発送の省力化と経費削減のために、1のレンタルサーバ内の会員ページに会員名簿のデータベースを設け、そこにアクセスして検索・登録・修正できるようにすることを提案する。

3.国立電子図書館へのバックナンバーの収録

 国立情報学研究所の電子図書館サービスを申請して、会誌のバックナンバーをデジタル化し、会員は無料、非会員は有料で閲覧できるようにすることを提案する。

4.電子化委員会において検討中の事項

1)昆虫学関係ホームページに対する賞の授与

 昆虫学の分野において,近年急速にデータベースおよびホームページの構築による研究が発表され出した.これらの電子化された研究の公表に対して,従来の論文と形態を異にすることから業績評価がなされにくい状況にある.
 分類学・生態学・生理学においても,既存のデータの集積・整理は極めて重要な基礎作業であり,将来,迅速に研究を進めるためにも充実したデータ構築と公開が必要とされる.一旦,完成度の高いデータベースが作成されると,利用が急速にのび,引用率も高くなり,分野に多大な貢献をすることとなる.
 しかしながら,現段階では,これらの作業について,業績評価がなされないことから,重要さは認識しながら,取り組むのを躊躇している研究者が多いと考えられる.
 電子化推進委員会では,電子化情報の研究を支援する立場から,優れたホームページ(Web Site)の構築・公開を行った研究者(研究グループ)に対し「●●賞」を設け,年若干名に授与する.

2)昆虫学における電子知的財産の恒久的維持のためのワーキンググループの設立

 昆虫学の分野において,近年急速に電子化情報が蓄積されている.昆虫学では標本類の維持管理に関しては多くの方策や議論がなされているが,それと同様に情報の維持管理についても議論がなされるべきと考える.  とくにErwin and Johnson (2000)に見られるような,新種記載の補助的役割をするWeb Siteが構築されるようになると,その情報のWeb Site公開に対して,恒久的な維持をするための何らかの方策が求められる.
 これらの情報は現在,以下の状態で保存されている.管理上の危険度の高い率から順に示す:(1)個人サーバーを立ち上げた状態で,管理者は1個人である.(2)公的な機関(大学・博物館・研究所など)のサーバーで立ち上げた状態で,管理者は1個人である.(3)公的な機関のサーバーで立ち上げた状態で,管理者が複数いる.(4)複数の公的な機関のサーバーにミラーサイトを構築し,管理者が複数いる.(5)出版物として,CD-ROMで配布されている.
 ワーキンググループでは,次の点について,具体的な方策を提示することと,その業務を遂行することが目的となる.

目的


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