日本昆虫学会

1997年度自然保護委員会報告

10月2日(14:30~16:00)九州大学六本松地区院生棟206教室において,巣瀬 司(委員長),大原昌宏,郷右近勝夫,大場信義,藤山静雄,阿江 茂(佐藤正孝代理),広渡俊哉,星川和夫,野里和雄(酒井雅博代理)の各委員が出席して開催された.討議した内容は以下の通りである.

  1. 環境庁の実施する「日本の絶滅の恐れのある野生生物-レッドデータブック-の見直し作業」を,本委員会が窓口になって行い,1997年3月17日付けで(財)自然環境研究センターに答申した.
  2. 環境庁から「生物多様性国家戦略の進捗状況の点検結果について」という文書が届いた.昆虫関係の記述はほとんどなかったが,「参考」として入っていた「栗野岳の昆虫採集禁止条例」について,1997年7月9日付けで,自然保護委員長名の意見書を提出した.
  3. 本年度の大会において「里山の昆虫の過去・現在・未来」と題する小集会を本委員会が主催したが,来年度の大会では「都市近郊の昆虫」と題するシンポジウムを計画した.
  4. これまで収集してきた昆虫類の種と多様性の永続的保護のための保護地域についての資料を,「昆虫類の多様性保護のための重要地域 第1集」として出版することを決定し,評議員会に提案した.この出版計画は1992年度より進められてきたが,現在全国200ケ所以上の地域の資料が各地区自然保護委員を通じて集められたので,国や地方自治体などによる保護体制の整っていない地域から順次公表することになり,その第1集を出版することを決定した.出版形態は「広告を出し,会員内外に予約販売する」ことにし,明年8月頃を目標に編集作業に入ることになった.